プレゼンテーションでは「スライドの操作」の前に「自身の操作」がポイント?

プレゼンテーション ポイント

営業マンであれば、商品の紹介やコンペティションまたは結果報告などで、プレゼンテーションの機会がだれもが一度は経験があると思います。
会社を代表して発表するわけですから、事前準備としてプレゼンテーションの構成の組み立てや資料作成など時間をかけて取り組まれている方も多いかと思います。
時間をかけて準備した資料の内容を、相手により良い印象で伝えるために本番はどのような姿勢・態度で取り組めばいいのでしょうか。
今回は、プレゼンテーションの際の印象の操る方法をご紹介します。

印象は操れる!?セルフマニュピレーション

直訳すると『自分自身を操作すること』になります。
相手と話をするときや、プレゼンテーションをするときの態度や言動によって相手の受け取り方が決まってきてしまうと言われています。
例えば、どれだけ良い商品(話の内容)でも、早口であったり、声の震えであったり、声が小さかったりすると、相手に自信のなさが伝わります。
小刻みに揺れたり、体のあちこちを触ってしまうと、落ち着きのなさや動揺しているような印象を与えてしまいます。
そのため『セルフマニュピレーション(自身を操作)』することによって、自分自身の印象をいい方向へ導くことが重要となってきます。
では、上手く『セルフマニュピーション』するためにはどのようなポイントを意識して行えばいいのでしょうか。
4つのポイントをご紹介したいと思います。

1.息づかい

ハアハアと浅くせわしない呼吸をしている人の話を、落ち着いて聞くことは難しいですよね。
自身の呼吸は場の雰囲気にも影響を与えています。
息を吸うと場の緊張が高まり、吐くとリラックスすると言われています。
発表前に緊張した時は3・2・15の呼吸法を意識しましょう。
※3秒で息を吸い、2秒で呼吸を止め、15秒で息を吐く 吸い込んだ空気を、長い時間をかけてコントロールしつつ吐き続けることによって自律神経系の副交感神経の働きを高めることができ、脳内からアルファー波がでてセロトニンという物質が分泌されると言われています。
それがリラックス効果に繋がるのです。

2.話すスピード

人に一番伝わりやすい話すスピードは、1分間に300~350語を話す速さと言われています。
話すスピードを上げると知的な印象を与えることができますが、落ち着きがないと受け止められる可能性もあります。
一方、ゆっくりとした話し方は落ち着いた印象を与えられますが、聡明なイメージは与えにくいです。
与えたい印象に合わせ、話すスピードのコントロールをすることが重要です。

3.目線

プレゼンテーションを行う時、手元の資料ばかりに目を向けていませんか?
聴衆に目線を向けずに話し続けてしまうと、疎外感を与えてしまいます。
ですので、一人ひとりに目を向け、「この人は私に向けて真剣に説明しているな」という印象を与えるよう心がけていきましょう。
※一人の方に集中して目線を向けると圧迫感を与えてしまうため、3秒~10秒ほどで次の方を見るのが望ましいです。

4.印象を操作するには練習あるのみ

プレゼンテーションといえばスティーブ・ジョブズが思い浮かびます。
彼のプレゼンテーションを聞いた多くの人が、彼の情熱や身振り手振りに魅了されApple社の製品が素晴らしいものだと感じました。
プレゼンテーションの天才とたたえられたスティーブ・ジョブズですが、プレゼンテーションの何週間も前から準備を始め、5分のプレゼンに対して、資料作成や勉強を含め数百時間を費やしたそうです。
また、本番と同じような構成でリハーサルを丸2日かけて行っていたというので驚きです。
人々の心を動かすプレゼンテーションは、センスの有無ではなく、日々の地道な準備が大きな割合を占めているといえるでしょう。
具体的な練習ポイントとしては、声を出して資料を何度も読み通す、鏡を見て自分の立ち振る舞いや表情の確認、第三者に見てもらい修正してもらう等が挙げられます。

いかがでしたか?
プレゼンテーションは、とにかく回数をこなすことが大切です。
素晴らしい内容であっても、本番の伝える側の声の態度、行動によって印象が変わってしまうのがプレゼンテーションです。
既に取り組まれている方もいるかと思いますが、今一度見直ししてみてはいかがでしょうか。
プレゼンテーションが得意な方は、是非オンラインセミナーにもチャレンジしてみてください。
参考記事:成長企業がオンラインセミナーを積極的に活用しているのはなぜ?

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原誠