Facebook開発者向けカンファレンスF8を営業視点で考察

Facebook F8 営業視点

F8とは、フェイスブックが年に一度開催している開発者向けのカンファレンスのこと。
開発者向けということで、営業の方やマーケターの方にとっては関係ないと思われがちですが、毎年Facebookの最新機能や新たな方向性などを知ることができるとても重要なイベントです。
ちなみにF8というのは、8時間耐久ハッカソンを意味しているとか。
今回は2016年4月に行われたF8で発表された最新動向について、企業の営業目線で重要な2つのトピックスについてご紹介してみたいと思います。

チャットボットプラットフォーム「bots on Messenger」

今回の最大の目玉と言われているのが、このチャットボットに関する発表です。
これは、Facebookが提供しているFacebookメッセンジャー上に、ボットの制作ツールを提供し、企業はこのボットを使って物販やカスタマーリレーションのリアルタイムのコミュニケーションが可能になるということ。
つまりコールセンターや営業がしてきた、顧客対応をソフトウェア(ボット)が代わりをしてくれるというものです。
すでに、ライブチャットをカスタマーサポートとして使っているホームページは、最近よく見かけます。(ボットではなく、人が対応してくれることが多いですが)
これが、Facebookメッセンジャー上でできるということは、天気を見るのも、ニュースを見るのも、買い物をするのもすべてFacebookで完結してしまうということです。
少し怖い気もしますが、低コストでカスタマーサポートができるこのボット機能が企業にどんどん利用されれば、ますますFacebookの将来は明るいといえるでしょう。
F8の時期にはすでに、KLMオランダ航空と提携し、搭乗券の受け取りにメッセンジャーを利用可能にしたりと、20社程度のビジネスアカウントと提携していると発表されていましたが、その3か月後のフェイスブックの公式ブログによると、これまで1万1千以上のチャットボットが作成されているといのこと。

日本でもウォンテッドリーが人材情報を探せるサービス「Wantedly bot(ウォンテッドリーボット)」を開始したりと、着々と導入企業が増えてきています。
もちろんLineやTwitterでもチャットボットの開発は進んでいますので、どのプラットフォームが勝者になるのかを見極める必要もありますが、この機能は確実に営業活動にも使えるようになるでしょう。
例えば、見込み顧客の対応をチャット上で行うことができれば、優秀な営業マンが24時間クロージングしてくれるようなものですし、AI(人工知能)が発達すれば、お客さんの傾向に合わせた受けごたえまでボットが行ってくれる!なんてことも十分考えられます。
さらにチャット上に広告を出せるという噂もありますので、そうなればPUSHでの営業もできるようになるかもしれません。
F8でもFacebook社が最も力を入れて発表したチャットボットは、数年前にどの企業もソーシャルメディアを導入したように、数年後には、すべての企業がビジネス向けチャットボットの導入を検討し始めているのではないでしょうか。

Facebook LiveがAPIを公開

Facebookでライブ中継ができるようになっているのをご存知ですか?
日本でも、Facebookページ上で新サービスの記者会見をライブ中継するなど、少しずつFacebookのライブ中継は浸透してきています。
※FacebookページがあればiPhoneアプリやAndroidアプリからライブ配信が可能です。
日本ではyoutubeやニコニコ動画といったライブ配信プラットフォームが有名ですが、FacebookがAPIを公開したことによりさらにライブ中継の需要は高まっていくでしょう。
企業としては、展示会などに足を運べないユーザーに向けてライブ配信を行い、ユーザーは会社にいながらFacebookを通じて展示会の様子を見る。
なんて使い方をすぐにでもできそうです。

最後に

その他にも、VR撮影カメラの提供発表やインスタント記事(Facebook内のLPのような機能)を広告以外にも開放など、さまざまな新機能の発表があったF8。
自社の未来を想像してみながら、もう一度発表内容を見てみてはいかがでしょうか。

    デジタル時代の営業スタイル

川崎 裕介(かわさき ゆうすけ)

慶應義塾大学卒業後、外資系歯科医療機器メーカーを経てコンベックスに入社。プロダクトセールスチームで新規顧客開拓、既存顧客のコンサルティングに従事する傍ら、セミナー企画・運営を担当。現在は「セールスハックス」の運営、「Digima」のプロモーション全般を担当している。