面接で聞いてはいけない7つの質問

面接 質問

売上げ拡大に欠かせないのが優秀な人材。
皆さんも採用のために、さまざまな工夫や努力をされているのではないでしょうか。
面接の回数や時間が限られていることから、採用側はどうしても聞きたいことに意識が行ってしまいます。
また、優秀な営業リーダーであっても、面接の経験があまりなく、無意識に時間や間を埋めるための不要な質問をしてしまうこともあるものです。
しかし、応募者の適性や能力の関係のない質問は避けるべきで、内容によっては法律違反になってしまうため、注意が必要です。
今回は、面接で聞いてはいけない質問をご紹介します。

1. お住まいはどちらですか?

話しやすい雰囲気を作るためのアイスブレイクとして、ついつい聞いてしまうのが住所に関する質問です。
しかし、差別につながる可能性もある個人情報でもあるため、住所、特に本籍地を聞くことは避けましょう。
住んでいる場所を聞く目的が、通勤時間の負担や転勤の可否であれば、下記のような聞き方をしてみましょう。

  • 弊社への通勤に何か問題や懸念はありますか?
  • 転勤の可能性もある仕事ですが、何か問題や懸念はありますか?
  • 入社のために引っ越しを検討されていますか?
  • 毎日9時に出社可能ですか?

アイスブレイクであれば、下記の質問もお薦めです。

  • こちらの場所はすぐにわかりましたか?この辺りにいらっしゃったことはありますか?
  • 弊社の商品をお使いいただいたことはありますか?
  • 弊社を初めて知った時の第一印象はいかがでしたか?
  • 募集についてどのようにお知りになりましたか?

2. 結婚、出産したとしても働き続けますか?

長く働いてほしいという気持ちから聞いてしまうことも多いでしょう。
しかし、男女雇用機会均等法に抵触するため、聞くことは避けるべき質問です。
交際相手の有無、結婚や出産の予定、子供の有無についても同様です。
営業職に伴う残業や勤務時間についてであれば、「残業もありますが、頼まれた時に残業をすることは可能でしょうか?」とストレートに聞きましょう。
長く働く意思があるかどうかについては、キャリアの目標に絡めて聞くこともできます。
例えば、「弊社での仕事はあなたのキャリア目標に合っていると思いますか?」という聞き方もできます。

3. ご自宅は持ち家ですか?

資産状況も応募者の適性とは無関係です。
また応募者には直接責任のない、家族の地位や収入に関わることもあるため、避けるべきです。

4. 年の離れた女性(男性)の部下や同僚とうまくやっていけますか?

応募者の性別や年齢が、仕事にどう影響を与えるかについての質問も要注意です。
法的に年齢制限が必要な場合以外は年齢制限を行なってはいけませんし、年齢によって差別をしてもいけません。
対人関係について聞きたいのであれば、下記のような質問が適切でしょう。

  • 同僚や部下との関係についてお聞かせください。
  • 部下のマネジメントについてお聞かせください。
  • 同僚や部下とよい関係を築くために心がけていることはありますか?今後改善していきたいことはありますか?

5. 今までに重い病気にかかったことがありますか?

健康状態については、業務上必要なものに限定をする必要があります。
過去の病歴については、現在の業務遂行に影響がない限りは、プライバシーの侵害や就職差別と捉えられてしまうこともあります。
現在の健康状態を聞くことはできますが、「健康状態はどうですか?業務を行うにあたって何か支障はありますか?」などと、業務遂行との関連を明確に示すようにしましょう。
または、回答を任意とした、健康に関するヒアリングシートを用意することも一案です。

6. プライベートで所属しているグループや団体はありますか?

思想や信条に関する質問はしてはいけません。
趣味を聞いたつもりでも、政党や宗教団体などについて聞かれていると捉えられてしまうこともあるでしょう。
信条としている言葉、愛読書、購読新聞、尊敬する人物、人生観、世界観などについての質問も避けるようにしましょう。
尊敬する人物や愛読書はつい聞いてしまいがちですが、尊敬しているビジネスパーソン、現在読んでいる仕事関係の本、ビジネスに関する情報源などと、ビジネスや業務、仕事に関わるスキルと絡めるようにしましょう。

7. 企業秘密に関わること

営業活動での経験や具体的なエピソードを聞く際、応募者の勤務先企業や取引先企業の企業秘密や個人情報に関する質問はしてはいけません。
前職の営業秘密に期待をして採用することも不正競争防止法になってしまいますので、競合企業からの採用には細心の注意を払いましょう。

今回は、面接で聞いてはいけない質問についてお伝えしました。
実際の採用シーンではされている質問も多く、採用される側にある応募者は、疑問を感じながらも回答をしてしまっていることもあるでしょう。
しかし、このような質問は企業の長期的な評判にも関わります。
質問をする前には、本当に必要な質問なのか、応募者の適性や業務に関わるかを考えてみましょう。
>> 営業マンの素質を見抜く質問例はこちら

    ダウンロード資料

原誠

関連記事

  • 組織運営

    営業マネージャーが意識するべき離職率を下げるポイントとは

  • 採用

    リファラル採用を成功させるコツ

  • 採用

    採用すべき営業マンの素質やスキルとは?