残念ながら離職率が高いのが営業職です。
年々人材の確保が難しくなっているなか、育成した人材に長く働いてもらうようにするのが、営業組織の最大の課題といっても過言ではないでしょう。
一人でも人材を失うと、他の営業マンの業務量が増えてしまいます。
特に優秀な営業マンが辞めてしまった場合は、売上げにも大きな影響を与えます。
そのような事態を招かないようにするためにも、早めの対策が大切です。
今回は、営業マンが退職を検討している可能性が高いサインを7つご紹介します。
1. 平等主義への疑問
誰に対しても同じ態度で接するのは立派なことですが、ビジネスシーンや営業現場では必ずしもよいこととは言えません。
大口顧客は優遇するべきですし、支払いに問題がある顧客との取引は見直すべきです。
同様に、営業マンも適切に評価をして、成績や功績によって待遇を変える必要があります。
どの営業マンも会社にとっては貴重な人材ですが、努力や結果をきちんと見ていることを、言葉はもちろん形でも示すようにしましょう。
営業マンは常に、今より好待遇な会社があるかもしれないと思い、退職を考える可能性があることを認識しておきましょう。
2. ルーティンの変化
誰しもがルーティンを持っているものです。
出勤時間が遅くなった、退勤時間が早くなった、デスクランチをやめて一人でランチに出るようになったなど、今までと異なる行動をしている場合は、より注意深く見守るようにしましょう。
3. 顧客の変化
担当している顧客の変化にも注意を払いましょう。
優秀な営業マンが担当しているにも関わらず、売上げが減り始めたり、取引条件の見直しをリクエストされた場合は、営業マンが顧客を引き抜いて退職をしようとしているサインかもしれません。
4. 急な外出や半休が増える
営業マンに外出はつきものですが、予定されていない一人での外出が増えたり、急に半休を取得したりする場合は、他社の面接に行っている可能性があります。
5. プライベートの変化
仕事の内容や現状に満足をしていても、結婚や離婚、家族の転勤、病気や介護など、プライベートな事情も転職を考えるきっかけになります。
本人が触れてほしくない場合もあるため、触れ方に注意をする必要がありますが、プライベートに問題があることがわかれば、リモートワークの提案、勤務条件の変更、カウンセリングプログラムなど、会社としてサポートできることを伝えましょう。
6. 商材への疑問
自分が担当している商材が好きであれば、仕事に対するモチベーションも高まります。
逆に、疑問を感じ始めてしまうと、信念を持って担当できる商材のある企業に目が向いてしまうかもしれません。
コーチングや個別面談を通じ、商材に対する本音もできるだけ引き出すようにしましょう。
営業活動がうまくいかない理由として、商材を理由にし始めた場合も注意が必要です。
7. 不満や改善案を言わなくなった
以前は不満や改善案を言っていたのにも関わらず、言わなくなってしまった場合も要注意です。
不満は一見ネガティブなようですが、居続けたいから変わってほしいという気持ちの表れでもあります。
諦めてしまった場合、つまり、次を見据えている場合は、改善のための努力はしなくなってしまいます。
不満がなくなってよかったとポジティブに捉えず、営業マンの真意を探るようにしましょう。
今回は、営業マンが退職を考えているサインについてお伝えしました。
日頃から営業マンとコミュニケーションが取れていると、サインもキャッチしやすくなります。
業務の進捗だけでなく、長期的なキャリアプラン、仕事のどこにモチベーションを感じているのかなど、深い話もできる関係性を築くように心がけましょう。
また、営業マンが効率よく働けるような営業ツールの導入も検討してみてください。