営業ウーマンの成長を加速させる10のポイント

営業ウーマン 成長 加速

セールスハックスでは、営業ウーマンを積極的に採用すべき理由について「営業ウーマンを増やすべき7つの理由」にてご紹介しました。
業種によってはまだまだ営業ウーマンの数は少なく、実際にどのように育成していいのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、営業ウーマンの成長を加速させるために、組織として取り組むべきポイントについてご紹介します。

1. 営業職についてポジティブなイメージを持つ

まず、営業職については未だに、長時間労働が必須、押しが強くないと無理、ノルマがきつそうなど、ネガティブなイメージが残っている場合があります。
お客様のニーズをくみ取ることの大切さ、顧客との長期的な信頼関係の構築、仕事を任されることの楽しさなど、ポジティブなイメージを持ってもらうようにしましょう。
また、周囲がネガティブなイメージをもつことで、優秀な営業ウーマンを採用できても、居心地が悪い環境を作ってしまいますので、社内全体でポジティブなイメージを持つようにしましょう。

2. キャリアパスを示す

営業ウーマンをめざす女性は、学生時代から長期的な人生展望を持っている人が少なくありません。
結婚後も仕事を続けるのが当たり前になり、出産後も働きたい女性が7割を超えたという調査結果もあります。
キャリアの早い段階から、がんばった次に何があるのか、継続することにどんな意味があるのか、出産後に復帰したらどのようなキャリアパスがあるのかを示し、先を見据えて日々の仕事に取り組めるようにしてあげましょう。

3. 男性営業マンを教育する

営業トップや人事部門だけでなく、会社全体で営業ウーマンを歓迎する意識を徹底させることが何よりも重要です。
特に、普段から指示を与える立場の営業マネージャー、一緒に働く男性営業マンの教育を行うようにしましょう。

4. サポート制度を作る

営業ウーマンが困ったり、悩んだりしたりした時にサポートをする制度を作りましょう。
営業ウーマンが少ない職場の場合は、相談相手がいないために、行き詰まってしまうことがあります。
社内にリソースがない場合は、社外のカウンセラー、営業ウーマンのネットワークもうまく活用しましょう。

5. ロールモデルを示す

営業ウーマンにとって一番わかりやすく、刺激になるのが、実際に営業ウーマンとして成功をしている実在の女性の存在、つまりロールモデルです。
しかし、社内にいない場合は、わざわざロールモデルを探すことまではなかなかしないものです。
成功している営業ウーマンをゲストとして勉強会や懇親会に来てもらうなど、ロールモデルを意識してもらう場を作りましょう。

6. 他部署の女性社員をスカウトする

新規採用だけでなく、既に働いている他部署の女性社員に営業職の適任者がいる可能性もあります。
会社が営業ウーマンを育て、伸ばしていく姿勢を見せれば、挑戦してみたいと思う女性社員が必ず出てきます。
他部署の女性社員をスカウトするだけでなく、営業職への転属をしやすい制度を作ったりすることもプラスになります。

7. 自己アピール力を伸ばす

アメリカにおいても、働く女性は、男性に比べ、謙虚でありすぎることからチャンスを逃していると言われています。
謙虚さが美徳とされる日本ではさらにその傾向が強く、生意気だと言われることを恐れ、ここぞという時や自信がある時しか、アピールをしないという女性も多いものです。
しかし、営業職として成功し、働き続けるには、自己アピール力が不可欠です。
自己アピール力を伸ばすよう、意識して接したり、研修制度を用意しましょう。

8. 一人で抱え込まないように注意する

営業ウーマンは、真面目で責任感が強い人が多いと言われています。
頼まれたことを確実にこなすことは、仕事を頼む側としては安心ですが、一人で抱え込んでしまうこともあります。
性格や仕事のスタイルがわかるまでは、困っていることがないか、こまめに確認し、同時に、進捗の報告や、困った時はアドバイスや指示を求めてもいいことを伝えるようにしましょう。

9. 自発性を評価する

時には大胆さも必要となるのが営業職です。
言われた以上のことを提案してきたり、実行したりした場合は、高く評価するようにしましょう。
リスクを取った場合も同様です。
仮に失敗をしたとしても、自発性を評価し、失敗を恐れずに提案できる人材を育成しましょう。

10. 身につけたスキルとレベルを明確にする

営業職は日々の業務に追われてしまいがちです。
人事評価の頻度も少ないため、自分の成長度を客観的に見る機会も決して多いとは言えません。
そのような環境の中、営業ウーマンがモチベーションを保ち続けるには、身につけたスキルとレベルを明確にすることが大切です。
営業職に必要なスキルは、ヒアリング能力、調整能力、プレゼンテーション能力、情報収集能力、データ分析力、デジタルスキル、時間管理力など、実に幅広くさまざまです。
身につけたスキルと現在のスキルのレベルがわかると、自己評価を適切に行うことができるようになります。
出産や育児後の職場復帰の際にも、持っているスキルとともに自信をもって仕事にのぞむことができます。
また、管理側も新しく必要になったスキルの特定と研修がしやすくなります。

今回は、営業ウーマンの成長を加速させるポイントについてお伝えしました。
営業ウーマンの育成のためには、個々人のスキルの育成だけでなく、会社全体で取り組む必要があります。
育成に成功している会社には、さらに優秀な営業ウーマンや候補をひきつけることもできるようになります。
できることから取り組み、営業ウーマンが活躍できる環境を整えましょう。

    営業スキルチェックシート

原誠

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